今までの仏壇屋さんは、限られたスペースにぎっしりと商品を並べただけのお店が多かったと思います。でも、それではお店というより単なる「売り場」でしかないですよね?お仏壇を買う人しか相手にしていないような、そんな入りにくいお店が多かったのではないでしょうか。
お店の語源は“見せ”あるいは“魅せ”と言われるそうですが、お客様がゆっくりと見たり相談したりしながら、新しい何かを発見できるような、入りやすくて居心地の良い空間でなければならないと思うんです。私たちのこんな思いから生まれたのが、ほこだて仏光堂仙台太白店です。
お仏壇とお墓の専門店としては地域最大級のスケールなんですよ。店内には150本以上のお仏壇をゆったりとディスプレーした、いわば「ショールーム」型の店舗です。お線香やろうそくなどの小物の品揃えも充実させ、お盆やお彼岸に限らず、日常的にお立ち寄りいただけるお店を目指しました。
また、屋外にも約40基のお墓が展示されており、緑豊かな植栽の中、様々なタイプのお墓をゆったりとご覧いただけます。お仏壇とお墓を一度に、これだけのスケールでご覧いただけるお店はこの地域にはありませんでしたから、ぜひ一度ご見学いただけたら嬉しいですね。
これまでは、葬儀は葬儀会社、お仏壇は仏壇仏具店、お墓は墓石店と、施主様自身が別々の業者さんを探しては相談するのが普通でした。でも実際は、葬儀とお仏壇・お墓の手配、法要などは連続しているため、よほど慣れた方でない限り、手配が遅れて慌てたり、妥協せざるを得なくなったりしがちだったのです。
特にお墓は、墓地を探し、墓石を決めてから、着工・完成までには数か月はかかります。葬儀が終わり納骨を急ぐあまり、ありきたりなお墓で妥協してしまう方も多いのが現実でした。これでは決して良いお墓ができるわけはありませんよね?
そこで私たちは、ご葬儀からお仏壇、お墓、法要までのワンストップサービス体制を整え、必要なモノやコトを先回りしてご提案し、タイミング良くお手伝いできるようにしたのです。こうすることで、施主様の負担を大幅に軽減できるようになりました。しかも故人の人となりやご家族の想いをしっかりと理解することが可能になり、ご納得いただけるまで何度でも提案できるようになったのです。
ハードよりもソフト、つまりお仏壇やお墓というモノ以前に、故人やご遺族の皆様の想いこそ大切にしていきたいと思っています。皆様の想いをどれだけ詰め込むことができたかが、仏壇やお墓の良し悪しを決めるものだと思うからです。
また、お盆やお彼岸だけでなく、日常的に先祖を偲び、敬う文化をもっともっと共有出来たらいいなと感じています。たとえば、婚礼の際に相手先のご先祖にお線香を贈るという習慣があります。命を繋いでくれたご先祖様にも感謝の想いを捧げる・・・素晴らしい文化だと思いませんか?他にも、日本には様々な供養の文化や習慣がありますので是非皆さんに紹介したいですね。
最近ではビールやお菓子など、故人の好物を模したろうそくなども多数揃っており、気軽に立ち寄って思い出や感動を発見していただけたら嬉しいです。このような日本人が培ってきた豊かな精神文化を伝えることで、私たちは益々心豊かに暮らせるのではないかと思うんです。
もちろん、専門店として頼られる存在であり続けることも私たちの大切な使命です。仏事でも神事でも、困ったことがあったら真っ先に相談される店でなければならないと思っています。皆様の期待に応えられるよう、地域ナンバーワンの品揃えと専門知識を追求していきたいと考えています。
お店のスケールに胡坐をかくのではなく、地域にしっかりと根を張り、暮らしに密着していきたいと思っています。供養の方法は地域によって違いますから、ここ大野田や仙台圏南部の伝統や習慣をしっかり伝えて行きたいと思っています。
最近は簡素な方法を好む方が増えているのは事実です。もちろん、不必要なものをお奨めすることは決してしませんが、地域の伝統・文化をお伝えしないまま販売してしまうのは、やはり専門店としては無責任だと思っています。後で知っても、そう簡単に取り替えることはできませんので、その意味をきちんとご説明した上でご判断いただくようにしていきたいと考えています。
また、若い方にも気軽にご来店いただける店づくりを心掛けたいと思っています。仏壇屋さんというと、若い方には縁遠い存在になっているかもしれません。でも、誰にでも心に残る大切な方はいるはずです。お仏壇がなくても、魂に手を合わせる方法はたくさんあります。ぜひ、お気軽に立ち寄って、日本の素晴らしい精神文化に触れて欲しいと思います。
インターネットで何でも調べることができる世の中ですが、人から新しい何かを教えてもらう事は案外楽しい事です。ちょっとした疑問がわいたら、お気軽にお立ち寄りください。お茶でも飲みながら、気軽にお話ししましょう。