確かにお仏壇は、数十年から百年以上も使うものですから、家格にふさわしいものを選ぶことは大切です。孫やひ孫の代まで、ご先祖様に感謝し、手を合わせる習慣を伝える意味でも、仏壇の持つ存在感や風格も大切な要素と言えます。
分かりました。それでしたら、このあたりの本格仏壇はいかがでしょうか?お仏壇はそもそも、お寺を小さくした構造になっておりまして、本格的になればなるほど、彫刻などを含めてお寺の作りを細かく再現しているのです。
承知しました。それでしたら、こちらのお仏壇などいかがでしょう。「花街道」という新作仏壇なのですが、大変貴重な本黒檀を贅沢に使った、高級仏壇です。全体に桜をモチーフにした上品な仕上がりになっていますので、女性の皆様にもとても好評をいただいています。
はい。黒檀というのは、非常に硬く重い木で、磨くと金属のような光沢を放つ高級木材の代表格です。昔は、ピアノの黒鍵やバイオリンの指板などに使われていましたが、生育にとても時間がかかることから今では非常に貴重な材料となっています。
黒檀は色調によって縞黒檀、青黒檀、班入黒檀などいくつかの種類があり、本黒檀は深みのある光沢を放つ、真っ黒な材料です。色や模様は好みですから、本黒檀が黒檀の王様とは言い切れませんが、少なくとも黒檀の中の黒檀とは言えるでしょう。ちなみにこちらのお仏壇と同じデザインで紫檀を使ったタイプもございます。
違うんですよ(笑)。木という素材は使っているうちに反ったり割れたりする性質があります。“木が暴れる”というのですが、これを抑えるために、芯材の周りに本黒檀の厚板を張るという、手間のかかる方法をわざわざ取り入れているのです。こちらは7mm厚の本黒檀を張っています。ちなみに薄板張りは0.2mm厚ですから、貴重な本黒檀をいかに贅沢に使っているかがお分かりいただけるかと思います。
芯材の一面に張るのが一方張り、二面に張るのが二方張りです。一方張りで中級、二方張りで高級とされています。
また、こちらの扉には、本黒檀の無垢板を使い「みかげ塗り」という特殊な仕上げを施しています。
揉み和紙”といいまして、和紙を揉むことで生まれる皺を生かした特殊な塗りなのです。京都の和紙を使っていまして独特の陰影が、気品を演出しています。他ではちょっと真似のできない技法なんですよ。
このみかげ塗りによって、仏壇全体から気品と艶やかさを感じますよね。今までの仏壇にはあまりない、新しい試みなんですが、女性のお客様を中心に大変な好評をいただいています。
また、板障子には手の込んだ透かし彫りも施しています。決して派手さはありませんが、よく見ると細部までしっかり手がかけてある、まさに大人の気品を感じさせる細工です。さらに、背板にも京都の手刺繍を採用しています。金糸に刺繍を施すのはとても珍しく、こちらにも桜が表現されています。
ありがとうございます。本黒檀を贅沢に使っていることから、重厚な存在感を感じさせつつ、桜をモチーフにした洗練されたデザインにすることで、和室はもちろん、洋間にも違和感なく設置できるんですよ。お仏間に置いてしまうと非日常になってしまうので、リビングやダイニングに置いて、日常的に手を合わせたいというお客様も増えてきているのですが、この花街道なら、伝統的な空間にもモダンな空間にもぴったり合うんですよ。また、将来、子供さんやお孫さんの住まいに設置する場合もあり得るわけですから、どんな住空間にもしっくりと収まるデザインであることはとても大切なことだと思うのです。
すらりとしたスマートなデザイン。
光の加減によって現れる微妙なグラデーションも好評。
「華街道」は、黒檀を贅沢に使った格調あふれるお仏壇ですので、やはりその風格に負けない重厚感のある仏具をお奨めしたいですね。
華街道には桜をモチーフにしたモダンなデザインも取り入れられていますので、こちらの「さきがけ」シリーズはいかがでしょうか。伝統的な仏具には見られない、スマートなデザイン・フォルムが人気を集めています。色合いも黒ではなく、明るいブラウンで、黒檀のような色の濃いお仏壇にも美しく調和するんです。黒一色の仏具よりも柔らかい印象を演出するため、最近とても人気があります。
伝統的なデザインが人気のシリーズ。
立体的に表現された花鳥の紋様がアクセント。
そうですね、こちらの「花鳥」シリーズはいかがでしょうか。文字通り花と鳥をモチーフにしていますから、まるで「華街道」のために誂えたようですね。こちらは伝統的なデザインですので、落ち着きと重厚感を感じさせると、人気を集めている商品です。